ARISE analyticsではどんな人が活躍しているの? ~データサイエンティストにインタビュー!~
こんにちは、広報の岡村です。
ARISE analyticsでは現在、約450名のメンバーが活躍しています。そこで今回は「ARISE analyticsにはどんな人が活躍しているの?」と題して、社員に突撃インタビュー!データサイエンティストとして活躍する福田さんに根掘り葉掘り色々なことを聞きました。
岡村:今日はよろしくお願いします!私の中で福田さんは謎に包まれた大人という印象なので、今日こうして話を聞けるのを楽しみにしていました。まずは、福田さんがARISE analyticsに入社するまで歩んできたキャリアについて教えてください。
福田:一社目は半導体を扱う商社に就職しました。3年間くらい勤めて、営業やマーケティングの職種を経験しました。半導体をはじめ、それに必要な水晶、ジャイロセンサーなどを国内外から仕入れて、国内の家電や機械メーカーなどに販売する業務でした。仕入先・販売先ともに戦略がある中で、自分の会社はそこに上手くフィットするよう動かねばならない板挟みのような立ち位置で、歯がゆさを感じることもありましたね。また、もっと裁量のある仕事がしたいという想いもあり転職を決めました。
転職理由が「裁量のある仕事がしたい」だったので、世の中で一番裁量がある仕事って何だろう?と考えた時に、起業するのが良いのでは…と思いつきました。ちょうど一社目に同じように考えている知人がいて、その方と一緒に起業に向けて動き始めました。
岡村:起業したら、裁量しかないですもんね。
福田:そうですね。その知人が台湾にコネクションがあり、さらに台湾は起業がしやすい環境(社長になるとビザがもらえる制度がある)もあったので、早速台湾に住み始めました。
岡村:台湾!若き福田さんは、起業するために海外に飛び立ったんですね。すごい勇気。ちなみにどういった事業を立ち上げようとしていたのですか?
福田:自分たちと同じように台湾で起業しようとする日本人を支援するサービスを創ろうと検討していました。ただ、その後紆余曲折あり…。その知人との起業は頓挫してしまいました。
自分ひとりで何の商売で起業しようか考えたのですが、当時の台湾には寿司や蕎麦はありましたが「天ぷら」のお店はあまりなく「これだ!」と思い、台湾にある日本人が経営する天ぷら屋さんで修行していました。
岡村:天ぷら!たしかに、日本が誇る天ぷらを世界に届けたい気持ちは私も同じです。
福田:1年半ほど天ぷら作りの修行をしていました。ですが、その間に実力のある料理人が立ち上げた店がしばらくすると無くなっているのを何度も見かけて「自分がお店を出しても上手くいかないのでは…。」と考えるようになりました。
色々と悩んだ挙句、起業の道は諦めて帰国することに…。
台湾独特のゆるい雰囲気や人は好きだったし、成田空港に着いた時は「帰ってきちゃったなあ‥」と、結構凹んでいたのを今でも覚えています。
岡村:なるほど~。それはちょっと切ない思い出ですね。
福田:はい。その後、日本で仕事を探すことになるのですが「もう失うものは何もないから、本当に自分がやりたいと思えることをやろう!」と決めました。ちょうど世の中にAIや機械学習が知られてきた頃で、単純に興味があったのと今後注目される領域だろうと思い、まずAIについて学べる専門学校に行ってみることにしました。
1年間その学校に通いつつ、AI関連のサービスを扱うベンチャー起業にエンジニアとして入社しました。社員数が少なく、開発だけではなく営業など幅広い業務に携わりましたね。その中で、自分は開発よりもビジネス寄りの業務がやりたいと思うようになり、転職活動を始めてARISE analyticsに出会いました。
岡村:おお!やっとARISE analyticsに!ここまでに国をまたいだ色んな歴史があったんですね。お疲れ様でした。
そんな紆余曲折を経て、福田さんがARISE analyticsに入社を決めた理由を伺いたいです。
福田:データサイエンティストの仕事に興味があったのですが、当時はまだデータサイエンティストという職種がそこまで社会に浸透してなかったので、一企業のデータサイエンティストとして働くには、裁量やデータ量が少ないんだろうなと思っていました。そんな中、ARISE analyticsは企業の中の一組織ではなく、組織全体がデータサイエンスに特化している点が魅力的でした。
また、ARISE analytics がKDDIのデータドリブン経営を支援するために誕生した背景もあり、KDDIが保有する4000万以上の顧客データを活用した分析支援を行える環境だけでなく、その大量のデータを活かしてKDDIやそれ以外の企業の様々な案件があること、会社が立ち上がったばかりの成長フェーズにあるので、会社を創っていくところにも携われそうで、ワクワクしました。
岡村:なるほど~。今でこそARISE analyticsの正社員は100名ほどいますが(出向者・派遣社員・業務委託者を含むと全従業員は約450名)、福田さんが入社された時は数名しかいなかったんですもんね。入社してから現在まで、どういった業務を担当してきたのでしょうか?
福田:KDDIが行っているテレマーケティングの高度化に向けて対象者をリスト化する業務や、ライフデザインサービスへの加入促進・解約抑止の分析業務、CS向上のためのコールセンターへの問い合わせ内容のテキスト分析業務などに携わってきました。最初はチームのメンバーとして参加していましたが、徐々に案件のリーダーなども任せてもらうようになりました。
現在はHRデータの分析支援業務を行っています。
岡村:様々なプロジェクトを経験されてきたのですね。今携わっているプロジェクトで、苦労している点はありますか?
福田:私はこれまで顧客データをもとにした分析を行っており、HRデータの分析経験はありませんでした。そのため、人事関連のドメイン知識のキャッチアップは大変でしたね。ただ今回は、プロジェクトの立ち上げ当初からお客さまと伴走しつつ、方針やコンセプト決め、分析業務に至るまで一気通貫で支援することが出来ました。苦労もありましたが、とても貴重な経験でした。
岡村:なるほど~。どんな時にやりがいを感じますか?
福田:データ分析全般に言えることですが、データに現れる数値だけではなく、その背景にあるものが重要だと感じます。私が今携わっているHRデータの分析でいうと、入社後に活躍できる環境はどういったものなのか、人が会社にエンゲージメントを感じるのはどんな時なのか、などハッキリと答えが無いことを考えつつ徐々に紐解いていく作業は根気が要りますが、同時にやりがいや面白さも感じています。
岡村:分析未経験で入社してから、プロジェクトの立ち上げを任せてもらうまで、入社から短期間ですさまじいスピードで成長を遂げてきたのだと伺えます。
ARISE analyticsに入社して良かったと感じていること、今までで成長したことは何でしょうか?
福田:データサイエンス領域の知見がほとんどなく、分析も未経験で入社しましたが、基礎的な分析業務からお客様に提案する資料作りや実際に相対するところまで、一連の流れを学べたのは入社して良かったことです。
成長したことは、相対先のお客さまとデータサイエンティストとしての自分の意見を上手く織り交ぜながら、プロジェクトが良い方向に進めるようドライブしていくスキルですかね。今の案件は、企業の人事戦略などにも寄り添いつつ進めていく必要があるので、特に求められるスキルだと思います。
岡村:福田さんは会社の費用補助制度を活用して海外のビジネススクールのオンラインプログラムに参加するなど、業務外でも自己研鑽に励んでいらっしゃる印象が強いのですが、最近学んでいることや取り組んでいることはありますか?
福田: HR領域でよく聞く「心理的安全性」「エンゲージメント」などの気になるテーマについての書籍を読んでいます。またHRデータの分析ではコンシューマデータの分析とは異なる施策設計が必要になったり、分析手法が必要になったりする場面が多いので、足りない知識を補うように論文や参考文献を読んでいますね。あとは統計検定の勉強もしています。
岡村:素晴らしいですね。その自己研鑽エネルギー、いただいて良いですか?ところで、福田さんのモチベーションって、なんですか?
福田:自分が「これは意義がある」と感じる仕事に携われるのはモチベーションになります。これまで様々な企業や業種で働いてきて思うのは、自分が意義さえ感じられたら、たとえ企業の一員だろうと自分で起業しようと変わらないということ。今取り組んでいるHRデータの分析は、人(社員)が気持ちよく働きつつ企業も成長するために行っていて、良いことだらけだと思うので楽しいです。
岡村:福田さんはクールな印象でしたが、インタビューをして福田さんが仕事を楽しんでいる様子がよく分かりました。
最後に福田さんの今後について聞きたいです!将来的にどんな人になりたいか、ビジョンとかありますか?
福田:「事業を創れる人になりたい」というのは、ずっと思っています。自分の武器になりつつあるデータサイエンスと掛け合わせて、何か出来たら良いなと。「これは意義がある!」と信じられるものなら、どんな領域でも良いと思っていますが、最近エネルギー関連の事業にすごく興味があります。日本は先進国の中で比較するとエネルギー自給率が非常に低いので、そこに対して何かアプローチ出来たら良いですね。SDGsや環境問題の解決にも繋がりそうですし。
あと先日社内で行われたSDGsのワークショップに参加していた時に考えていたのは、ARISE analyticsで気象データのアナリストスクールを設立するのはどうかな、と。気象庁が認定している国内のスクールは数が少ないので、ビジネスとしても勝機がありそうだし、私たちの得意分野を活かせるのでは?と勝手に想像していました。(笑)
岡村:面白そう‥!福田さんが創る新たな事業を心待ちにしています。あと、今度ARISE café で天ぷらを振舞って欲しいです。海老天多めでお願いしますね。本日はありがとうございました!