新卒2年目 社員座談会~就活から入社後の本音まで深堀り~
こんにちは。データサイエンティスト歴2年の鈴木です。
これまでAIエンジニアとして、各種サービスのログから顧客の興味・関心を推定するモデルの開発・運用に従事してきました。現在は、培ってきた知見をもとにドローンを活用した分析支援の案件にて、取り組み方針の策定やAI導入検討などの業務を担当しています。
今回はARISE analytics(以下、ARISE)に入社し、2022年8月に現場に配属されてから約1年半が経過した新卒社員の座談会の様子をお届けします。
ARISE入社前はどんなことに取り組み、何を考えていたのか。また、実際に現場で働いてみて感じたことから今後のキャリア観まで、赤裸々に話してもらいました。ARISEに興味がある方、入社を検討してくれている方にはぜひ読んでもらいたい内容となっているので、最後まで読んでもらえると嬉しいです!
今回インタビューを受けてくれた新卒社員の紹介
就職活動で考えていたことは?
鈴木:まずは、皆さんの就活の話を聞かせていただければと思います。皆さんはどのような考えのもとデータサイエンティストを目指したのでしょうか?
日比:私は研究の中で、2つの陽子をほぼ光速まで加速させた後にぶつけて、飛び散った粒子の情報をもとに未発見粒子を探す分析をしてました。自分の分析力次第では検出器に記録されたデータの隠れた価値を掘り起こすことが出来て、想定以上の成果を生み出すことができるのがチャレンジングで楽しかったです。この経験からデータ分析に興味を持ち、データサイエンティストとして働きたいと考えていました。
安田:私も日比さんと同じで、研究でのデータ分析の経験からデータサイエンスに興味を持ちました。具体的には、経験と勘を活かして新材料を検討し、実験を通して試行錯誤を重ねる工程に時間がかかっていたところを、データ分析で効率化できるのが他の研究者のためにもなると感じました。なので、就活の軸は研究をいかせるか・データ分析経験が積めるかの2軸でした。
挺屋:私は、もともと工学出身でしたがエンジニアになるつもりはありませんでした。研究の中でモデルを組んでる時が一番楽しくて、似たことを仕事にしたかったので、データサイエンティストの募集に絞って就職活動をしていました。
鈴木:皆さんそれぞれ研究でデータ分析とは関わりがあったんですね!日比さんは博士課程に進学していると思うのですが、研究の道に進まず就職することに決めたのはなぜですか。
日比:就職することに決めた理由としては、研究は一定満足できるぐらい楽しめたので別の事にチャレンジしてみたかったというのと、より社会にインパクトを残せることがしたいという気持ちがあったからです。
鈴木:ARISEにはデータ分析の知見が溜まっているので、研究とは違って行き詰まる場面は少ないですが、短い期間で複数の分析結果を求められることもあるので別の大変さがありますね。ただ、クライアントの規模と扱えるデータ量が多いので、クライアントの根本的な課題解決に貢献できるという点では社会にインパクトを残せると思います!
ARISEに入った理由と、期待していたことは?
鈴木:では次に、皆さんのARISE入社の決め手と、入社前にARISEに期待していたことについて教えてください!
挺屋:決め手は面接で、研究内容にとどまらず、システムアイデアコンペに出た際の経験や、研究室にいる人の一覧を通知するSlackBOTを作成した経験などの研究外で取り組む内容についても面接官の方が深堀して聞いてくださったのが大きかったです。こちらの情報を聞き出すだけではなく、対話する意識を持って接してくれました。ARISEに期待していたことは、データ分析経験が積めるのと、一緒に働く人柄の良さです。
安田:私も挺屋くんとまったく同じです!ARISEに入れば、成長意欲が高い人が多いので自分の刺激になると感じました。
日比:私も2人と同じですね。他に期待していたことでいうと、自己研鑽時間を確保できるのも魅力に感じました。
鈴木:ありがとうございます。やはり一緒に働く人の人柄は大切ですよね。ARISEに入社される中途の方たちも、みんな口を揃えてARISEは人が資産だと仰っているので、皆さんの回答にも納得です。
普段の働き方は?
鈴木:ARISEはフルフレックス制度やリモートワークと出社を併用したハイブリットワークを導入し、多種多様な働き方に対応していますが、皆さんは普段どのような働き方をしていますか?
安田:フルフレックス制度は良い制度だと思っています。以前大好きなバンドのライブのチケットが取れた事があったのですが、開催日が平日でした。なのでその日は15:00で退勤してそのままライブに参加。とてもリフレッシュできました!
日比:フルフレックス制度は良いですよね。調子がいい時は普段より頑張ったり、悪い時は早めに帰ったりと自分の調子に合わせて働けます。また、ハイブリッドワークも気に入っています。私は1日単位で出社とリモートを切り替えるのではなく、その日のうちで出社とリモートを切り替えています。午前はリモートでコーディングや論文読む時間に充てて、午後は出社して、相談やミーティングをするといった感じですね。
挺屋:午前と午後で使い分けるの良いですね!私は 業務内容によって出社するか決めてます。業務の内容によって、出社した方が効率よく取り組めるタスクもあれば、自宅の方がはかどるタスクもあるので使い分けています。オフィスも綺麗ですが、最近、自室を最高のリモート環境にしたので、どちらも良い環境になっています(笑)。
鈴木:皆さん、働き方に関する制度をフル活用されてますね!ただ、リモートが多いとコミュニケーション面がどうなのか少し気になりました。リモートだとチームのコミュニケーションが円滑に行えなくなったりしないのでしょうか?
挺屋:最初のころは苦労しましたね。当時は、何が分からないのかが分からないという状態だったので、上司や先輩社員から困っている事があれば何でも言ってねとおっしゃっていただけるものの、必要な情報を的確に得るのには苦戦した記憶があります。特にSlackなどのテキストベースのコミュニケーションだと、より詳細な部分について質問するハードルは高く感じました。
鈴木:懐かしいですね。私にもありました、何が分からないのかが分からない時期。これは新入社員に襲いかかる最初の壁ですよね(笑)。僕も自分のブラザーにはとてもお世話になりました。挺屋さんはどのように対応したのでしょうか。
挺屋:今日は業務中に詳細な情報まで質問したくなりそうだと感じた際は、年次が1つ上の先輩に相談して一緒に出社してもらっていました。1年前にその悩みを体験しているので「こういうとこが分からないんじゃないかな?」と一緒に考えてくれたり、親身に相談に乗ってくださったりしていただけました。おかげで、コミュニケーションのハードルを乗り越えられたと思います。
安田:リモートワークをする上で、自分から情報を取りに行くという姿勢は大切ですよね。私も最初の頃は苦労した記憶がありますが、できる限り何がわからないのかを自分なりに明らかにした上で自分からわからない情報をとりに行くことを心掛けたおかげで、リモートワークでもあまりコミュニケーションに不自由しなくなりました。
日比:安田さんのおっしゃるように自分から情報を取りに行く姿勢は大事ですし、挺屋さんのおっしゃっていたテキストベースのコミュニケーションの難しさについても同感です。より詳細な話はしづらいですし、対面なら簡単なやり取りで終わる話も、リモートワークだとそのためにミーティングを実施する事もありますよね。
鈴木:非常に共感できますね!対面だと簡単に解決する話なのになーと思うことが多々あります。。
日比:そうなんですよ。私のチームではテキストベースのコミュニケーションの課題を解決しようという事で「もくもく会」なるものを導入しました。
挺屋:なんですかそれ(笑)
日比:「もくもく会」というのは、みんなで一緒に作業し、相談事項があればそこで解消する事を目的とした30分の会議で、私のチームでは毎日実施しています。この「もくもく会」によってチームのコミュニケーションがより円滑になったと感じます。また、挺屋君が話してくれたように新卒の方はリモートによる弊害を受けやすいので、今年は新卒の子が配属された後しばらくは毎日チームメンバー全員出社するようにして、困っている事を聞きやすい環境にしていました。
鈴木:黙々と作業するからもくもく会ですか!でも非常にいい取り組みですね。日比さんのチームと同じように他のチームでも新卒向けにリモートの影響を軽減するような取り組みをされているとちらほら聞いたことがあるので、そのあたりのサポートは今後さらに充実しそうですね!
入社後のギャップは?
鈴木:ARISEに入ってからいい意味でのギャップって何かありましたか?
日比:さっきの話でもありましたが、私はフルフレックス制の良さにギャップを感じましたね。私が内定をもらった時にはフルフレックス制について特に魅力に考えていませんでした。ただ実際に働いてみると、すごく自由に働けて生産性高く仕事できる良い制度だなと感じます。
安田:私は成長機会の多さですかね。ベンチャー気質のある会社だから、たくさん挑戦できる機会があり成長できそうだなと思って入社したのですが、想像以上でした。分析業務が多くもう少しクライアントと直接話す機会が欲しいと思っていることを上長に打ち明けたところ、すぐに報告会でクライアントと話す時間を設けてくれたこともありました。正直内定もらった時は向上心の高い人が多くついていけるかとても不安だったのですが、いろんな機会やサポートをもらって気づいたらその心配はなくなってました。
鈴木:そうだったんですね!今となってはとても頼もしい存在になった安田さんにも内定時にはそんな不安があったのは意外でした。挺屋さんはどうでしょうか?
挺屋:入社前から知ってはいたけど、入ってみて想像以上だったという意味だと、私は扱えるデータの多さに驚きましたね。KDDIの保有する膨大なデータを扱っていることに魅力を感じていましたが、想像以上に豊富なデータがあるので、あれやこれやと非常に多角的な観点から分析ができて飽きないですね!
鈴木:いいところばかり聞くのもつまらないので、悪いところも聞きたいですね(笑)正直、ARISEに入社して期待外れだったといったような悪い意味でのギャップはありましたか?
安田:個人的に期待外れだった事は特にありませんが、人によっては業務量が多くなっている側面があり、そういう点は悪い意味のギャップかもしれません。色々な機会を提供していただける反面、やることが多くて大変だなと思う事はあります。ないよりは良いと思うものの、入社前に見えているよりやることは多いですよね。。
日比:それはありますね。通常業務に加え、人によっては組織貢献活動もありますしね。ARISEは組織をよりよくするための取り組みを業務時間の何割かを使って社員が主体的に進めていく事を推奨しており、そこは魅力に感じるものの。。時として、業務の合間を縫って組織貢献活動する必要もあり大変ですよね。私は中途入社向けの講義を担当したことがあるのですが、講義前は2,3時間練習に費やしており、業務との両立に苦心しました。
鈴木:なるほど、確かに業務量が増えてしまう時はありますね。ただ、自身の成長に繋がることも多いので悩ましいところですよね。残業を抑制するような取り組みも進んできていますし、今後はいかに働く時間の質を高めるかが重要になってきますね。
ARISEに入ってどんなところが成長できた?
鈴木:ここまでARISEの入社前後の話を聞いてきましたが、ここからはARISEに入って1年が経った今の状況について聞いていきたいと思います。ずばり、3人はARISEに入ってどんなところが成長できましたか?
挺屋:私はARISEに入社してから、プログラミングを通したものづくりに対する考え方が変わりましたね。
学生にはあるあるだと思うんですが、入社以前は動くものができればいいという考え方だったんですよね。でもARISEに入社してからはその考え方は変わりました。ビジネスの開発現場ではクライアントに求められているものをできるだけ素早く開発する必要がある一方で、今後の追加開発に負債を残さないように可能なところは抽象化するなどしてメンテナビリティを高めたい、といった具合にビジネスとエンジニアリングの双方の視点で考えるようになりました。
鈴木:納期だけを意識してスピード重視で開発した結果、重い技術負債が残って苦労しているみたいな話はよく聞くので、入社後1年目でそういう点まで事前にケアできているのは素晴らしいですね。
安田さんはコンサルタントとしての動きが求められる案件だと思いますが、1年振り返ってみてどうですか?
安田:私がARISEに入社してから一番成長したのはコミュニケーションの取り方ですね。
学生時代にもバイトや研究などで人にタスクをお願いしたりされたりといった経験をしてきた人は多いと思いますが、ARISEの業務でも同様にタスクのやり取りが発生します。できるだけ多くの売上を出すためには必要なタスクを素早くこなすことが大切ですが、そのためにはコミュニケーションの質が重要になってきます。
プロジェクトを進める上でチームメンバーやクライアントだけにとどまらない多くの関係者とコミュニケーションを取る必要があり、認識の齟齬を生まないコミュニケーションが大事になります。いかに丁寧でスムーズにコミュニケーションを取るかという点を意識して日々の仕事に取り組んだおかげで、手戻りなどのロスなく業務を円滑に進められるようになった点は大きく成長したと思います。
鈴木:コミュニケーションはどの案件でも最重要スキルですよね。一見簡単そうに見えて実はすごく難しいスキルだと思いますが、成長の過程でどんなところに苦労しましたか?
安田:人にタスクを振る側のポジションに立った際、理解が浅い状態でチームメンバーにタスクをお願いしないといけない場面に出くわしたんですが、お互いの認識がズレないように注意しながら丁寧にコミュニケーションを取るのが難しかったです。
鈴木:日比さんは技術力が特に求められる案件だと思うのですが、どのような点に成長を感じましたか。
日比:私は課題を構造化する力がつきましたね。学生の研究だと先行研究ですでに課題が定義されている状態からその解決策について研究する、みたいなケースが多いですが、業務ではどこに課題があるかわからない状態から自分で課題を見つけてこないといけない。そのような状況下で繰り返し業務をこなすことで、課題を見つけてそれに対する仮説を整理するといった考え方が定着したと思います。
鈴木:なるほど、具体的にはどのような業務をこなしたんでしょうか。
日比:やっぱりクライアントへの提案ですね。まずクライアントがどういう状態でどんなことに困っているのかをヒアリングして整理した上で、課題を洗い出して上司と相談しながら提案の骨子を作る作業を何度もこなしました。特に課題に対する解決案の仮説を立てるところが難しく、案件特有の知識がほとんどない状態からどうやって仮説を立てるのかというところで苦労しました。この点は同じ境遇にいる年次の近い先輩社員と会話しながら知識を蓄え、案件の解像度を上げられるように頑張りましたね。
今後の展望は?
鈴木:3人とも1年ですごく成長したなと感じましたが、今後はどのようなキャリアを描いているのでしょうか?
挺屋:私は技術とビジネスの両方の知識を併せ持ってお客様に寄り添える人になりたいですね。ARISEが扱う案件で活躍するにはただ技術が扱えるだけでは不十分で、クライアントが本当に求めるものが何なのかコミュニケーションを通して深く理解した上でベストな提案をしてあげることが大切になってくるので、そういうスキルを持った人になりたいです。
鈴木:ビジネスサイドと技術サイドの架け橋となる存在は業界的にも重要なポジションですし、当然ARISEにとっても必要とされている存在なので頑張って欲しいですね!他の2人はいかがでしょうか?
安田:私は、配下メンバーを持ったときにその人の成長をサポートして仕事が楽しいと思わせられるような人になりたいです。この会社に入社される方は成長意欲の高い人が多いので、そういった人たちの成長をサポートしながら、業務に対してもポジティブで楽しいと思ってもらえる環境を整えることで成長速度の向上も実現していきたいですね。特にクライアントとの良い関係性を作るところは最も重要だと考えているので、そこは注力したいと思ってます。
日比:私はまだ検討中ではあるんですが、今の業務領域でエキスパートになりたいなと考えてます。今までに経験した案件として時系列×異常検知のテーマを3つ担当したので、その方面の技術に特化し、さらにセキュリティなどの他の業界の知識とかけあわせることで他に替えが効かないスキルを持った人になれるといいなと思っています。
鈴木:2人とも目指す先がそれぞれビジネス寄りと技術寄りで異なりますが、どちらの観点でも成長できる環境があるのはARISEのいいところなのかなと思いました。以上でインタビューは終わりになります。最後に、就活生に向けて一言お願いします。
安田:色んな会社・職種を見て知って、自分に合うところを探してみてください!ARISEが合うなと思った方は是非来ていただけると嬉しいです!
日比:大変なことも沢山あると思いますが、皆さんが良い会社に巡り会えることを願っています!頑張ってください!
挺屋:為せば成る!
鈴木:ありがとうございました!